手術の安全性
手術自体は局所麻酔と点滴麻酔を行うので痛みはありません。術後の痛みは通常の抜歯程度で、術後数日で落ち着いてきます。また、入院の必要も無く、翌日から通常の生活ができます。手術ミスの原因
手術にミスが起きる場合の原因としては、不適切な埋入、骨の状態、神経・粘膜・血管の損傷などが挙げられます。
ミスがあった場合は埋入したインプラントを抜去し、増骨手術など必要な処置を行った後、2,3ヶ月後に再度手術を行います。
また、妊娠中、重度の内科的疾患を抱えている、骨が成長中、顎骨が減少している場合は手術が制限されることがあります。
成功率
現在使用されている歯科用インプラントは純チタン、チタン合金を材料としたもので、骨結合型が一般的です。チタンは無害で発癌性もなく腐食しません。 また、組織との親和性が高く、アレルギー反応が起こりません。よって、材料が原因でトラブルが発生する事はありません。手術ミスは術後初期段階で生じるものですが、長期的スパンの失敗もあります。
無理な設計
例1: 下の奥歯が3本連続してない場合、少なくとも2本埋入しないと構造上無理があります。しかし、予算の都合などで1本しか埋入しなかった場合、1本に大きな力が加わり歯が欠けたりする原因となります。
例2: 右上の奥歯が2本無く、左上の奥歯の状態も良くない場合、左上の奥歯を抜歯して左右両側に埋入するのが好ましいのですが、右上のみの埋入になった場合、力が右上のインプラントに集中してしまい、トラブルの元になります。
噛み合わせ
噛み合わせが良くないと、歯ぎしりを生じさせ、インプラントの耐久性に影響します。
サイズの不適合
骨の幅や長さが不足している場合、適切なサイズのインプラントを入れられない場合があります。骨の移植手術を行うことが理想的です。
妊娠中の治療
妊娠1~4ヵ月
流産などに影響する可能性があるため、この時期には手術を行いません。妊娠5~7ヶ月
骨移植など大規模な手術でなければ可能です。妊娠8ヶ月~
緊張、痛みから貧血を起こしたり、早産の可能性が高まるためこの時期には行いません。麻酔剤の影響
リドカインという麻酔剤を使用します。リドカインは歯科治療全般で使用されているもので、胎盤通過性がありますが、胎児への影響はほとんどありません。
レントゲンの影響
歯科で使用するレントゲン線量は少ないですが、胎児に対する影響を考慮して、防護エプロンを着用し、撮影回数は最小限にします。
抗生物質の影響
抗生物質は胎児への影響を抑えるため、セフェム系やペニシリン系の抗生剤を使用します。また、鎮痛剤は胎児に影響の極めて少ない非ピリン系のアセトアミノフェンを使用します。
